解体に役立つ情報
2021年7月11日
解体業者が教える意外と知らない、解体補助・助成金について
今回のテーマは。。。
☆★解体費用の補助金・助成金について★☆
「空き家があって取り壊したいな~けど解体は高額だから中々手を付けにくい・・・」
という悩みを抱えている人も多く、空き家がどんどん増えています。
実は、そんな悩みを解決できるような知らなかったら損をしてしまう自治体から受けられる制度があります!!
それは・・・
『解体工事の助成金制度』です。
そこで、一体どんな制度なのか解説していきます。
◆解体費用の補助金はどこから出るのでしょうか?◆
個人が行う解体工事の費用を補助してくれるのは地方自治体になります。
なので、個人で建物を解体するための費用は各市区町村が助成金を出してくれます。
しかし、解体工事であればどんな場合も補助金がもらえるわけではなく、
各市町村によっても補助される条件・金額は異なります。
◆補助金・助成金には種類があります◆
大きく分け3つの種類があります。
- 解体助成金(幅広く市民に対応)
- 建て替え工事助成金(建て替えが前提条件)
- 空き家対策補助金(空き家であるという前提条件)
解体予定の物件がどれに該当するかは、市区町村に問い合わせて確認を取ることで
安心して解体費用の検討ができます。
◆補助金がもらえる条件◆
空き家取り壊しの補助金が貰える条件は自治体によって違いますが多くの市区町村で共通する条件があります。
【物件の条件】
- 一定期間使用されていない空き家であること
- 対象の市区町村内にあること
- 倒壊や悪影響を及ぼす危険性があるもの
【申請者の条件】
- 空き家の所有者であること(複数人いる場合は全員の合意を得てること)
- 市税の滞納がないこと
- 以前に同じ補助金を受け取っていないこと
【工事の条件】
- 空き家の全部を解体すること
- 対象の市区町村の業者に発注すること
などが主な条件になります。
上記で述べた条件でも、各市区町村によって違いがあるため、確認をとりましょう。
◆建物解体で貰える補助金額は?◆
解体費用の補助金額も自治体によって異なります。
基本的には、「取り壊し工事費の〇分の1、上限〇万円」と工事費用に応じて金額が変わります。
いくつか例を上げてみましょう。
市町村 | 補助金額 | 上限 |
北海道札幌市 | 工事費用の3分の1 | 50万円 |
富山県富山市 | 対象経費の5分の4 | 160万円 |
愛知県名古屋市 | 工事費用の2分の1 | 60万円 |
兵庫県神戸市 | 工事費用または補助対象基準値の低い方の3分の1 | 100万円 |
福岡県福岡市 | 一律20万円 | 20万円 |
補助金額も上限も地域によって異なります。
必ず工事着手前に自治体への問い合わせが大事になります。
◆補助金をもらう際のpoint◆
・解体工事の補助の申請は、基本的に工事が始まる前に行います。
・補助金は申請から審査が完了するまで時間がかかります。場合によっては1か月かかることもあるので早めに相談をしましょう。
・補助金や助成金受け取りができるのはこうじが終わってからになります。最初は全額自分で払うと認識した上で解体依頼をしましょう。
ここまで簡単ではありますが解体費用の補助・助成金について述べさせていただきました。
解体したいけど費用が。。。と悩まれていた方の参考になると嬉しいです。
あくまでも代表的な内容になるため、必ずしも補助金をもらえるとういうわけではありません。
なので、解体前には必ず解体物件のある市区町村に相談に行ってください。
長々とお付き合いありがとうございます。
次回の投稿でお会いしましょう~♪